ルル「仕事が終わってない!」
ライ「いや、いくらなんでもこれだけの時間じゃ……あ、いや。すまない」
ルル「やると言った以上やってもらうぞ!」
ライ「分かってる。ちゃんとやるよ」
C.C.「で、気になるならはじめから押しつけなければよかったろうに」
ゼロ「うるさい」
C.C.「ああ、今頃必死でやっているんだろうな。学園祭実行委員長も兼ねているから忙しいだろうな」
ゼロ「妙な棒読みはやめろ!」
C.C.「私は事実を羅列しているだけに過ぎない。当たり散らすのはやめてもらおう」
ゼロ「……」
C.C.「ま、私としては大したものだ言ってやりたいぐらいだがな」
ゼロ「確かに、この短期間であれだけの仕事がこなせるようになるのは大したものだと……」
C.C.「そういうことじゃない」
ゼロ「どういうことだ?」
C.C.「勿論、お前を甘やかせることが出来たという一点において、だ」
ゼロ「なっ !? 」
C.C.「真実だろうに。お前、あれだけやられて甘やかされていない、などと主張するつもりじゃあるまいな?」
ゼロ「ぐ……」
C.C.「まったく、大したものだ」
ライ「――ん?今何か嫌な予感が?」
スザ「どうかした?」
ライ「いや、なんだろう?これが虫の知らせとかそういうのかな?急に悪寒が」
スザ「風邪でもひいたんじゃないの?」
ライ「むしろその方がいい気がする……なんか、とんでもない八つ当たりが来るような気がするんだ。すごく」
スザ「……ずいぶん具体的な虫の知らせなんだね」
ライ「この仕事が終わったら自室に避難した方がいいかもしれない」
スザ「なんだかよく分からないけど……ルルーシュ関係ならナナリーとお茶してた方が安全だと思うよ?」
ライ「名案だよ、スザク!ありがとう!僕もその方が幸せそうで嬉しい」
スザ「間に合えば、だけど」
ライ「え゛?」
ルル「ライ……ちょっと来てくれないか?」
ライ「え。いや、えぇっと……ちょっと今は忙しい、かな?」
ルル「なに、すぐ終わる」
ライ「えぇっと……スザク」
スザ「ごめん。これから軍に顔を出さなきゃいけないんだった」
ライ「裏切り者!」
ルル「ライ……いいから来い」
ライ「いや、ちょっと待ってくれ」
ルル「俺の幸せを願ってくれるんだろ?来てくれたっていいんじゃないか?それとも、あれは嘘だったのか?」
ライ「――い、行くよ。うん」
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天の邪鬼の猫を懐かせるのは、結構難しいらしいです。