11日 16:23 「スザクが画家さんの御話って~」の方へ
ありがとうございますっ!こちらのサイト様ですっ!やっと見つかった!嬉しいです!
ここのロイド画商が大好きなんです!それから普通だけど友達想いのリヴァルも!
ギアス内で「普通」はむしろ褒め言葉だと最近思うようになりました。
……リヴァル、君だけは戦いとは無縁で生きてくれ。頼むからっ!
教えてくださって、ありがとうございました!こんどはちゃんと、お気に入りに登録しておきます!(笑)
メッセージをくださる皆様、拍手をしてくださる皆様は勿論、こんな辺境のサイトに来てくださる皆様も!
いつも本当にありがとうございます。
さて。
次回更新予定の小噺は「無自覚誘い受けライ」です。……基本的にライは天然ですから、無自覚です。(笑)
一番書きやすいので、騎士団ルートルルED後です。
またか、と思わないでください。一番好きなんです、この設定。幸せそうで。
それでは冒頭だけ晒します。
少しだけで申し訳ありません。
「元気だったか?」
「とりあえず。君は?」
「何とか」
同じクラブハウスで寝起きしていて、同じ仕事場――この場合、行政特区「日本」という広い仕事場ではなく、本庁執務室という部屋単位で同じ職場だ――で働いているとは思えない会話だった。
思えば、こうしてきちんと顔を見るのは2週間ぶりなのだ。言葉を交わすのだって仕事に関するものばかりで、必要最小限の事務報告ばかりだった。優しげな響きのある声など、久しく聞いていなかった。
というのも、ゼロ――ルルーシュのハードスケジュールが問題だった。
何しろトウキョウ租界から始まって、キュウシュウ、ホッカイドウをめぐり、再びシズオカの特区に戻り、そこから再びトウキョウへ。そして、中華連邦へ赴き、モンゴル自治区、アフリカ主要国、EU各国をぐるりと一周。これを2週間――より正確にいえば、13日でこなしたのだ。
行政特区という檻の中に入れられているとはいえ、この特区は「日本」という国そのものなのだ。少なくとも表向きは。
となれば、ひとつの国家が誕生、あるいは再生したと考えても過言ではない。
小さな国とはいえ、ブリタニア内でブリタニアに反逆して生まれた国家だ。その意味合いは世界から見ても少なからず影響を持つ。
ゆえに、「日本」代表としてゼロは世界中を飛び回ることになったのだ。
一方ライは、ゼロ不在の「日本」を問題なく統治していた。
しかしながら当然、多種多様の会議や書類が伴う過酷な仕事となった。通常ならゼロとライ、ふたりでしている仕事をひとりで行っているのだから無理もない。
そんな過酷な13日間を過ごしたふたりは、疲れ切った顔で対面したのだ。
「とりあえず、シャワーを浴びてくる」
「そうした方がいい……頼むから、気をつけてくれよ。ルルーシュ」
ライはふらつく足元を見て、思わず声をかける。
ルルーシュはすでに返事もなく、ひらひらと手を振ったのみだった。時差ボケか体力の限界か、すぐにでも眠ってしまいそうな様子だ。
明日の朝一番から会議があるので、ルルーシュもライも執務室に泊まり込むことに決めている。
ナナリーを心配したルルーシュはクラブハウスに戻ると主張していたのだが、泊まり込みで正解だろう。クラブハウスまでもつとは思えない。
時計を見ればもうすぐ日付が変わる頃だった。
すっかり人気をなくした省庁内はどこかうすら寒いような気がする。昼間は人の出入りがかなりある場所なだけに、証明を極力落とし物音一つしない建物の中は、普段との落差が激しい。人がいるべきところにいないから、空虚な感じがするのだろうか。
かなりハードな仕事量だったとはいえ、慣れた場所で慣れている仕事に従事していたライは、比較的疲労が少ない。ルルーシュとは体力の差もある。
ちらりと時刻を確認して、15分したらシャワールームに声をかけようと思う。下手をすれば溺れかねないように見えた。
そんなことをつらつらと考えながら、書類に視線を落とす。
A4にびっしりと並んだ文字に目を走らせるが、どうしても頭の中に内容が入ってこない。
理由は分かっている。分かりきっていて、それがあまりにも情けなくて、ライはため息をついた。
――要するに、寂しかったのだ。
恋人になったのはあの行政特区成立式典直後で、以来あまりにも忙しい日々が続いている。
会えないし、声も聞けない。恋人なのに。
それはあまりにも寂しい。
「……なんてことを考えているなんて、口が裂けても言えるはずがない」
呟いて、ライは机の上に突っ伏した。
もう書類を読む気にもなれない。
大きなため息をついて、腕で顔を覆う。誰にも見られたくなかった。――それこそ、ルルーシュには絶対に。
そんな日に限って、証明を落とした室内ですら見渡せるほどに月が明るい。藍色の空には大きな青い満月がかかり、煌々と夜を照らしていた。
「満月だから?バイオリズムとか、生理現象とか……ああ、本当にもう……」
ため息とともに吐き出したつぶやきを聞き咎める者はいない。
ライは熱くなった頬を机に押し付けた。
身体が火照っているのは、寂しがった心が反応した結果だとは認めたくなかった。自分ばかりが欲しがっているようで。
熱を持て余してライはぼんやりと時計を見上げる。
もうすぐ15分が経とうとしていた。
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と、こんな感じです。
ただいま、自称「バイオリズムが狂った」ライを楽しく書いております。
書くのは楽しいですが、遅筆なうえ稚拙で、頭の中に思い描く様子の半分も文章に出来ません。
申し訳ないです。。・゚・(ノД`)・゚・。
明日か明後日には、全部公開できるといいなあ、と思ってます。
が、飽くまで予定は未定です。
……書いてて情けなくなってきた。orz