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このブログは、9割以上が妄想で構成されています。アニメ・ゲームへの偏愛が主な成分です。
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うおおおお!書けねえええええ!
と、叫んでいた生殺しSS(ひよこライ)のボツ原稿をさらしてみます。

…………あんまりにも更新していないので場つなぎとかそういうことじゃないですよ!
うう。こいつがスランプを助長させたんだっ!お前なんかこうしてやるぅぅぅぅぅぅ!という意味ですからね!

ボツ原稿は「つづき」からどうぞ!
これから下は近況報告のようなものです。


現在は、EROを書いています(笑)
ふふふ。楽しい!楽しいよ!スランプなにソレ美味しいの?状態ですよ!
ああ、よかった。

唯一の問題点は、ルルーシュ、お前だ!
ルルーシュの一人称なのですが……彼に行為の名称をどう呼ばせるかをマジで悩んでしまいました。
ルルが「えっち」とかいうのはキャラじゃないと思いますし、「SEX」だとキャラ的に「性別」という意味に聞こえそうで。(笑)

でもまあ、この調子でサクサク書いていきたいと思います!

追記:いまニュースで、私の生息地では今季の花粉が増えるという予報が流れました。
マジですか!Σ (゚Д゚;) やめてくれー!。゚(゚´Д`゚)゚。

+ + + + + + + + + +



ルルーシュが特別な意味でライを好きだと自覚したのは、実のところ最近のことだった。

記憶喪失で、身元不明。
怪しいことこの上ない身の上だったが、しばらく一緒に暮らしていればライの人となりはすぐに理解できた。
一言で言うならば、お人好し。これに尽きる。

当初、ルルーシュはライに冷たかった。
これほどまでに不審な人間を側におきたいとは全く思わなかったし、立場上、赤の他人と仲良く生活できる状況ではなかったのだ。
正直なところ、「とっとと出ていけ」と思っていたし、露骨なことはしないにしろそういった態度は取っていたはずだ。

決して人好きする様子ではなかった。
その上で、ルルーシュはライに告げたのだ。「妹に気を使え」と。
「NO」と答えれば、それを以てクラブハウスからの退去を指示するつもりだった。
それなのに、ライは真摯な態度で頷いたのだ。
驚いた。
無表情で、生徒会メンバーがどれほど話しかけてもどこかぼんやりとした反応しか返ってこない。だから、もっと淡泊な応えしか返ってこないと思っていたのだ。

ライは神聖な誓いのように、ルルーシュの願いを聞き入れ実行した。
急に大きな音をたてることはなかった。ナナリーに接するときは、必ず足音をたてて近づき、やんわりと声をかける。
それどころか、ナナリーが行く先に障害物があればそっと退けたり、段差があればさりげなく補助する。
ルルーシュが望む以上のことをライはしてくれたのだ。

その様子を見て、ルルーシュの中でライの姿が少しずつ変わってきた。

それからも、ルルーシュは注意深くライを観察した。
話しかければ答えるが、ライが自分から進んで話しかけることは稀だった。頼みごとをすれば二つ返事で引き受けるくせに、自分から何かを頼むことはほとんどない。
頭はかなりいい。一を教えれば十を理解する。
記憶喪失のせいだろう、一般的な知識には妙に偏りがあるが、それがほとんど気にならないほどにすでに環境になじんでいた。
ひとりでいることは少ないが、その割には周りと距離がある。ごく自然に他者と距離が開くのだ。
表情も少ない。いや、ないといっても過言ではない。
ほとんど無表情で、まるで人形のようだった。

総合的に見て、非常に取っつきにくい人物だった。
賢いのに、愛想はなく、孤高を好むわけでもないのにひとりでいる。つき合いは悪くない。むしろお人好しといっていいほど他人のために動くのに、自分から人々の輪の中心に立とうとはしなのだ。
矛盾ばかりが悪目立ちした結果、人付き合いのエキスパート集団と言っていい生徒会メンバーですら、当初はどう扱っていいのか困惑していたほどだ。

それでもしばらくすれば、ライは「感情がない」のではなく「感情を表すのが苦手」なのだと分かった。
よくよく観察していれば、無表情のライの顔にもほんの少し感情が浮かぶのだ。

ライのわずかな表情を読み解けるようになったは、ルルーシュが最初だった。それは「警戒」という特別なレベルとライを観察していたからだろう。
もっとも、ルルーシュがライの表情に気づいた頃は、すでにライへの警戒をほとんど解いていたのだが。

きっかけが何だったのか、実のところあまり覚えていない。
大した事ではなかったはずだ。それこそ、生徒会の書類を届けてくれたとか、何かを拾ってくれたとか、その程度のこと。
だから、ルルーシュも大袈裟なことを言ったわけではない。本当に軽く、ごく自然に礼を言っただけだった。
たぶん、本当に小さな「ありがとう」の一言だけ。
だがその一言で、ライの瞳の色がほんのりと変わったことに気付いた。

海色の瞳がわずかに明るい色合いに変わる。それだけで、ずいぶんと印象が違った。
瞬きの数が増えて、銀色の睫毛がきらきらと光を反射した。

ライからの自主的な反応は、小さく頷いただけ。それなのに、瞳の印象はわずかな時間でころころとよく変わった。
「目は口ほどにものを言い」とはよく言ったものだ。ルルーシュは半ば感心するように思った。
残り半分は無表情の裏に豊かな感情があったのかという、驚きとおかしさだった。
なんだか子どものようだと思ったのだ。それも、まだ言葉も話せないような幼子。自分の言いたいことを表現できずに、むずかっているようだ。

小さく笑うと、ライが大きく目を見開いた。なぜ笑われているのか理解できないのだろう。
驚いた表情はまったく出ていないのに、それでも「驚いている」という事実が読み取れるようになっていた。

「こういう時は『どういたしまして』と言えばいい」
「え?」
「無理に笑ったりしなくても、その言葉だけで十分気持ちが分かるから」

ルルーシュの言葉に、ライは目を忙しなく瞬かせた。
じっと見ていると、ライの瞳の色はやはりどんどん変わっていった。深い青が陽の光に透けたように淡くなる。きらきらと光を反射して、本当に南国の海のように見えた。

「……ありがとう、ルルーシュ」

呟いた言葉は淡泊なトーンだったが、その口調そのままにはもう聞こえなかった。

以来、ライから人形めいた冷たさを感じることはなくなった。それどころか、その冷たさがなければライはとても暖かい。
ライの傍はとても居心地が良かった。
気が付くと近くにいる。だが、必要以上には近づいてこない。
けれど、確かに「そこにいてくれる」ことが救いになることだってある。

常に警戒し続けている立場と持ち前の長男気質により、ルルーシュは誰かに何かをしてもらうのが苦手だった。
純粋な好意からの手助けなんて、どこか気持ち悪いとすら感じていた。たいていのことは他者がやるより、自分でやったほうが早かったから、任せてしまうと精神的な負担が増えたのも事実だ。

ライは不思議とルルーシュのそんな内心を察しているようですらあった。
気がつくと影のように寄り添っていて、そっと少しだけ手伝ってくれている。見返りなど望んでいない様子で、「ありがとう」といえば「何の事だ?」と言われてしまう。
能力もルルーシュと同等だったから、手伝われてもルルーシュの負担が増えることはなかった。

――ああ、たぶん。
その頃からルルーシュの中でライは特別だったのだ。自分で気づいていなかっただけで。
そうでなければ、ルルーシュがライの存在を許容するはずがなかった。
いや、本当は逆なのかもしれない。ルルーシュがライの存在を許したのではなく、ライがルルーシュを許したのだ。
「すべて許されている」という居心地のよさ。まるで麻薬のようにルルーシュに浸透してしまったソレを手放せな
くて、気がつけばライを目で追うようになっていた。


*********************

ううん。前の生殺しボツSSのがよかったなあ。軽いノリで。
あれの続きじゃなくて、あんな感じの別の話が書きたいんだけどなあ。(´・ω・`)

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